いつもありがとうございます。
夢咲案内人の佐々岡です。
今回は屋上の設置について私が思うところを書かせていただきます。
平成19年までは、屋上を設ける場合は、鉄筋コンクリート造であれば問題はありませんでしたが、木造住宅に関しては、10平方メートルまでという屋上バルコニーの面積制限がありました。しかし平成20年以降は面積の制限が撤廃されました。
屋上バルコニーは床面積に算入されないこともあり、もうひとつのプラスα空間として注目され、木造住宅に屋上スペースをつくる人が徐々に増えています。
また、何と言っても眺めの良さと開放感が格別です。特に敷地が狭い場合には有効なスペースとなります。
目次
色々な使い方
使い方の用途に応じてあらかじめ道具や資材、設備を準備しておくことが大切です。例えば、バーベキューをしたいのであれば、給水や排水設備、コンセント、バーベキュー用グリルなどが必要となってくるので、設計の段階から考えておくことです。
また屋上で家庭菜園をする場合には、規模にもよりますが土や排水などを含めた重さも検討しておかなければなりません。
その他にも、天体観測や日光浴などいろいろな使い方ができます。
屋上を作る時に注意すること
雨漏り
一般的に屋根は壁よりもはるかに気候の影響を受けやすいところです。しかし屋根の役割の大きさに対して、かけるコストや関心が低いのがこれまでの住宅づくりでした。その結果世間で一番クレームの多い箇所は屋根の雨漏りだと聞きます。
屋上のつくり方は周囲をパラペットと呼ぶ低い壁で囲み、降った雨水をプールのようにためて排水口から排水することが多いので、雨漏りを防ぐためには防水性能が非常に重要です。
木造の場合は、鉄筋コンクリート造と違って動く(しなる)建物なので、より注意して施工する必要があります。
これらから、屋上の雨漏り対策、すなわち防水工事をいかにきちんと施工するかがポイントです。
近年は、防水性能の高い金属防水を採用するなど、防水技術も進歩しコストも下がってきているので、一部のハウスメーカーは積極的に屋上スペースを提案しています。また、10年間は保証がついていますが、それだけで安心とはいえないでしょう。
断熱性能
よく使われるFRPや金属を使ったものは、あまりお勧めしません。真下に居住空間がる場合は、夏場のエアコン代が多めになると思います。
重量
屋上に土を入れてのガーデニングはあまりお勧めしません。土は常にいくらかの水分を含んでいますし、常に重い状態です。水分事態も直敷きでなくても、屋上表面に及ぼす影響はあまりよくないでしょう。
収納
収納スペースの場所は事前に考えておいた方が良いでしょう。後置きの収納BOXを置く場合でもそれなりの重量物になりますので、養生をしておいて後悔することはありません。(エアコンの室外機を屋上にまとめて設置する場合も当てはまります。)
階段
塔屋を設けて階段スペースがあると良いでしょう。くれぐれも外階段や、はしごタイプは安全面でお勧めできませんし、屋上に行くのが億劫になりかねません。
眺望
屋上を設置して「屋上を作って本当によかったね♪」と思える瞬間は、綺麗な景色(四季折々の朝日・夕陽・星空など)を非日常的なプライベート空間で味わえた時ではないでしょうか。
以上の事を満たすことができる屋上が設置できれば、日々の生活にプラスαの領域をもたらされることでしょう。
まとめ
木造住宅でも、施工方法を誤らなければ、安心して屋上の設置ができる。
追記
私事で申し訳ございませんが、平成21年に屋上を設置して7年になります。当時は面積の制限が撤廃されて間もない時期などもあり、一級建築士や大工さんは消極的でした。
木造建築の場合は屋上自体の重量のことが問題になっていたので、軽くて安心な屋上の設置が出来ることをわが身でやってみたかったのです。
探し当てた工法は自分が思っていた以上のものでしたので、満足しています。
これから屋上の設置を考えておられる方は、ぜひ一度ご見学してください。
必ずや屋上を作る時のご参考にしていただけるものと思います。
当社屋上からの夕陽です。